好きなことはやらずにはいられない 吉阪隆正との対話
「吉阪隆正集」に収められた言葉とダイアグラム、スケッチ、建築の形姿が凝縮された書。
■目次
・始祖鳥 蘇る 樋口裕康
I. 私はどこにいるのか
・01 私
私はどこにいるのか。この疑問こそすべての出発点だ
旅行のすすめ/本気のあそび/好きなことはやらずにはいられない
オペラ歌手/いつまでも素人であれ/まだ半分あるぞ
・02 出発点
出発点/生身で世界を見直せ/山の無言の教え 山に戻る
漁民はなぜ海を向いて生きるのか/感性と理性
時間と空間/村は大きな家族、家族は小さな村
故郷とは場所の記憶
II.創造の端雄は発見にあり
・03 旅
アルキテクト(歩きテクト)/地図を描く/地球のサイコロ
魚眼マップ/発見的方法/つくらないことこそ創造である
方言地名の発掘/潜在資源の発掘/村の自立へ
宇為火タチノオハナシ/創造の瑞緒は発見にある
・04 場所
住居とは何だろう/バラック/私たちは生き続けようとしている
我が身の延長/ウォー/美しいということは、わかりやすいということです
生活/見通しの効く世界/葉っぱは傘になり
III.ことばの中で育ち形の中に住みつく
・05 形姿
ものをつくるとはそのものに生命を移すことだ/これはいけそうだ
不思議な扉/楔/感動/衝動/造形は通じる
スケールのないところにスケールを与える/平面は全体の決意である
階段は意思、廊下・斜路は情緒、橋は夢・・/FとJ/原寸図でさわる
・06 希望
焼け跡の記憶/大地は万人のものだ/ある住居/人工土地
東京計画/仙台計画/やはり愛です/落書きの塔
水取山/有形学を考えた動機は人類が平和に暮らせるようにとの願いだ
情無用なのだ/平和
IV. DISCONT: 不連続統一体
・07 曖昧
不連続統一体/集めること弘めること/キレギレの時間とバラバラな時間
硬い殻 軟らかい殻/「もぐる」か「ひっぱる」か/加え算と引き算
男と女/1+1=1/もう一つの別の
・08 矛盾
どんでんがえし/海洋世界地図/逆格差論
建物がひとつもないから最高点をつけた/「建築家」はいらない
矛盾する原理を意に介さない/昼と夜、生と死は人間と時の基本的関係である
・09 回帰
なにがなんだかわからないのよ/かんそうなめくじ/五本の「や」
太陽と月/メビウスの輪/生命の曼荼羅
著者:アルキテクト
出版社:建築技術
サイズ:新書
ページ数:256
発行年:2015.09
