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環境建築私論 近代建築の先へ

セール価格 2,420円(税込)

「環境」というキーワードは、近代化された生活やその背景にある技術を見直す糸口となる。環境というキーワードのもとで近代建築の見直しは、形や色だけの話ではなく、平面計画やファサードの構成、材料・工法、さらにはその中での人の振る舞いにまで影響が及ぶ。本来「環境」というテーマが扱うべき分野は、横断的で多岐にわたり、一分野の枠内には収まらない。建築においては、「環境」という概念がずいぶん矮小化されている。本書では、環境という言葉をキーに、社会の中での建築のあり方、建築デザインの可能性を広く考えてみる。

建築はどこへ向かおうとしているのか。あるいは向かうべきなのだろうか。環境という視点から、建築の行く末を考えてみよう。

■目次

・プロローグ

・内部構造から外部環境へ

 プラモデル住宅、アシタノイエ

・精密機械からルーズソックスへ―機能主義とフィット感

 コトリノイエ、戸田市立芦原小学校

・ハイエネルギーからローエネルギーへ―均質空間とローカリティ

 Nomadic Life on Energy Geometry

・シャープエッジから滲んだ境界へ―サステナビリティと耐久性

 Ti02、鴻巣市文化センター、港南区総合庁舎

・メガからコンパクトへ

 ZEH VILLAGE、横浜市寿町健康福祉交流センター/横浜市営住宅寿町スカイハイツ

・パッシブからレスポンシブへ

 LCCM住宅デモンストレーション棟

・隔離・断絶からオーバーレイへ

 横浜市寿町健康福祉交流センター/横浜市営住宅寿町スカイハイツ

 象の鼻パーク/テラス、メガタ、宇城市立豊野小中学校

・細分化からインテグレーションへ

 千葉市美浜文化ホール/保健福祉センター

・ウイルスからワクチンへ

・エピローグ

著者:小泉雅生

出版社:建築技術

サイズ:A5

ページ数:164

発行年:2021.04