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多様化する構造デザイン 未来へと繋ぐ平成時代の軌跡

セール価格 3,960円(税込)

バブル絶頂期から崩壊、リーマンショックを経て、グローバル化、SDGsと変動する1990~2020年の30年間は、あらゆる分野で多様化が言われ、構造デザインもその例外ではなかった。

本書では、超高層、地震応答制御、耐震改修、大空間構造、テンション構造、膜構造、RCシェル構造、RC・PC構造、鉄骨構造、ハイブリッド構造、木造構造の11アイテムで平成の30年間を建築技術の進展および構造デザインの変遷を解説し、アフターコロナの構造デザインを模索する。海外で活躍する日本の構造設計者も登場。

■目次

1. 構造デザインの過去・現在・未来

・構造デザインの意味するもの 齋藤公男

・座談会

・構造デザインは何を目指すべきか?何が求められているのか?

 内藤廣×和田章+藤岡洋保+竹内徹

・インタビュー

 建築家が語る平成時代の構造デザイン

・表現の自由を可能にする構造解析

 伊東豊雄×舛田洋子+金田充弘

・山本理顕が考える構造デザイン

 山本理顕×伊藤潤一郎+金田勝徳

・物語の語り部としての構造家

 妹島和世+西沢立衛×大野博史+小西泰孝

・独自の発想で新しい構造を開発し続ける建築家

 坂茂×山脇克彦+伊藤潤一郎

・最先端の構造で人間らしい建築を

 手塚貴晴+手塚由比×小西泰孝

・「新しいもの」を「古いもの」まで押し上げる

 石上純也×佐藤淳

・デザインの源泉としての構造

 原田真宏+原田麻魚×与那嶺仁志+大野博史+多田脩二

[構造家が語る平成時代の構造デザイン]

・総論 佐々木睦朗

・平成の構造設計を振り返る 中田捷夫

・渡辺邦夫の世界 渡辺邦夫

・師に導かれての30年 金田勝徳

・1990-2020年の変遷 梅沢良三

・総合建設業者としての構造デザイン 細澤治

2. 平成時代の構造デザイン

・構造デザイン 1990-2020年 浜田英明+多田脩二+小西泰孝

・スーパーストラクチャーから制振・免震構造へ移行した超高層

 細澤治+向野聡彦+原田公明

・地震応答制御によって生まれる多彩な建築

 向野聡彦+山脇克彦

・時代の要請に応える既存建築の耐震改修と利活用

 金箱温春+満田衛資

・時代の要請に後押しされて華やいだ大空間構造とスタジアム

 原田公明+細澤治+宮里直也

・多様な合理性を展開したハイブリッドテンション構造 齋藤公男

・空間の多様性を演出する膜構造

 大野博史+小澤雄樹+萩生田秀之

・単純な幾何学形態から脱却したRCシェル構造

 浜田英明+佐々木睦朗

・RC・PCの新たな造形と空間表現

 原田公明+早稲倉章悟+萩生田秀之

・多様な鋼材の応用によって高まる薄さ・軽さ・透明感

 佐々木睦朗+多田脩二+小西泰孝

・材料特性の活用と社会の要請から生まれたハイブリッドな構造

 伊藤潤一郎+金田充弘+金箱温春

・大規模から中規模への木造建築の領域の拡大と木質材料・接合部の多様化

 山田憲明+山脇克彦+大野博史

3. 構造デザインに影響を与えた学術研究の動向

[インタビュー]

・地震応答制御技術

 北村春幸×細澤治+向野聡彦

・透明建築と新鋼材

 竹内徹×多田脩二

・膜構造 河端昌也×与那嶺仁志

・木質構造における材料・接合部と設計法

 腰原幹雄×山田憲明

・最適化と形態創生 大崎純×満田衛資

4. テーマ別にみる 1990-2020年の構造デザインを取り巻く諸問題

[座談会]

・社会制度・設計環境の変遷

 神田順+五條渉+向野聡彦+山田憲明×金田勝徳

・自然災害, 事業継続, 環境問題との関わり

 福和伸夫+田村和夫+伊香賀俊治×金箱温春+萩生田秀之

・期待されるコンピューティング技術

 貝島佐和子+三木優彰+出水文二+後藤一真×金田充弘+原田公明

5. 世界の中の日本の構造デザイン

・国際社会の中の構造家 小澤雄樹+齋藤公男

[座談会]

・海外経験のある若手構造設計者が見る日本と世界の構造設計の違い

 玉井宏樹+金田泰裕+古矢渉+与那嶺仁志×小澤雄樹

・国際的に見た日本の構造設計者の独自性 アラン・バーデン

・構造デザインの研究教育と国際協力に活かされる国際ワークショップ

 佐藤淳

Column1 構造材として用いられる素材の利活用のこれまでのこれから 今川憲英

Column2 日本の構造デザインを輸出する 礒崎あゆみ

あとがき 金箱温春

著者:日本構造家倶楽部多様化する構造デザイン編集委員会

出版社:建築技術

サイズ:B5

ページ数:224

発行年:2022.05