健康に暮らす住まいの設計ガイドマップ――生活環境病の予防に向けて
疾病の発生要因の主なるものとして、生活習慣、生活環境、遺伝などが指摘される。それぞれに対して、生活習慣病、生活環境病、遺伝性疾患などの用語が使われる。先進国において栄養の過剰摂取や運動不足などに基づく“メタボリックシンドローム”が話題となり、生活習慣病に対する認識は一気に高まった。それに比べ生活環境病に対する関心は著しく低く、早急な対応が望まれる。病気を治療するのが医学分野の仕事であるが、病気が発生しにくい生活環境を提供するのは建築分野の仕事である。生活環境病の対策には両者の連携が必須である。約10年前に本書の第一バージョンとなる書物「健康に暮らす住まい:9つのキーワード」(2013年)が出版された。その時点では建築学/医学の連携や生活環境病という視点は未だ生まれていなかった。
第二バージョンと位置づけられる本書は、その後に建築学と医学の連携の下で進められた生活環境病に関する研究を踏まえ、住宅設計のガイドラインとして編集されたものである。
著者:
出版社:建築技術
サイズ:B5
ページ数:224
発行年:2025.12
