建築ツウ的 普請道楽のススメ
普請道楽はかつて旦那衆の趣味の延長上でした。戦後に真の旦那がいなくなり、バブル時代の似非旦那の時代を経て、21世紀のニュー旦那とはどのような人たちなのかを語る、今までにない住宅本。家づくりに対する強烈な執着心がつくる、とびきりの3件の家を、建築家大島氏ならではの独特な切り口で紹介します。写真、図面等も掲載。
■目次
・前説
正しい「施主本」のつくり方/旦那とは、旦那芸とはなんぞや/普請道楽とはなんぞや/「ニュー旦那」の誕生
・雙徽第
世の中みんな浅くなってきた!!/普請は遺伝子に組み込まれている/人徳ならぬ「家の徳」というものもある/設計契約は遅れることもある/「のさっている」ことは重要である/貴族は夜眠らない/自分が気に入ればそれでいい/すべてはリバーシブルなんです、80年代人間ですから/台所は一坪でいいのだ/卍は万物が出てくる、流転するということ/普請に災いはつきもの/お茶も舞踏も建築も空間認識の方法である/普請道楽は続く・・・/雙徽第外伝
・広尾の家
人間は生まれたところに帰ってくる/自分の手で家を建てたい/通勤時間はもったいない/ネットワークを極めた/マンションのいいところはゴミ出しが楽なこと/家に対する想い入れはない/家はいじるもの/究極の旦那芸、セルフビルドの夢破れて・・・/設計契約しないこともある/類は友を呼ばない/楽しみは人にあげません
・museum for Share Sprit
好き放題やってるだけ/一人ではなにもできない/自分にエネルギーを入れてくれる人/アイデアがなくなれば仕事はやめる/道楽は人間にとっての憧れ/比較をしてはいけない/4年間のロンドン生活/世のなかあ「イン&ヤン」/人に助けられている/命を懸けるということ/人間にとっての本当の幸せってなんですか/建築家を選ぶのも出会いであり、直感である/建物だって生き物/「楽しかった」と絶対相手に思わせる/ヒッピーとして/悔恨の念-漏水事故の話
・「普請道楽のススメ」外伝
著者:大島健二
出版社:エクスナレッジ
サイズ:B6
ページ数:197
発行年:2004.12
