建築 触媒 身体
デザイン、写真、建築、評論、美術など多彩な活動を続ける矢萩喜従郎が「空間 建築 身体」で展開した独自の思考を、新たな段階に推し進めた意欲作。近代建築を横断的に読み解く一冊。
■目次
・はじめに 創造性を喚起する触媒要因と触発される身体
・第1章 触媒要因から導かれる創造行為と身体との関係性
身体で受容する影響力と新たな創造行為との間に
・第2章 触媒空間を誘引する力
触媒人間、アンリ・ヴァン・ド・ヴェルドに依る時代の牽引
・第3章 日本人の感性、あるいは日本に潜む触媒要因
日本の情景や「奥」の概念等から導かれる普遍性 槇文彦/理性と日本的感性の溶解を通して生み出されるモダニズム建築 谷口吉生
・第4章 曖昧な把握として追いやられた空間への挑戦と建築批評
「あらたに見えてくる感覚」から引き上げられる批評精神 西澤文隆/新しい「哲学」を模索する思考 鈴木恂
・第5章 触媒空間に挑む身体
写真という触媒と向き合う身体/身体を通した空間の気配への関与 篠田桃江
・第6章 全体を活性化する、身体を通した部分からの思考の重要性
全体と部分の往復運動を誘引する「始終一部」の思考
・あとがき 身体という濾過器を通した受容と醸造された後に生まれる創造
著者:矢萩喜従郎
出版社:エクスナレッジ
サイズ:A5
ページ数:332
発行年:2006.05
