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住まいの解剖図鑑

セール価格 1,980円(税込)

住宅設計の現場には、家づくりの先人たちが積み重ねてきた知恵や工夫、心憎いまでの「ふつう」があります。それらのエッセンスを、550点超のイラストと洒脱な文章で分解・抽出した「住宅版・解体新書」。家づくりに関わる全ての人へ。

■目次

・はじめに

・1 気持ちよさにはワケがある

 家づくりとは? 住宅の設計は、お弁当づくりに似ています。

 ポーチ ソトとウチのあいだで、誰でも気持ちのギアを入れ換えている。

 玄関 入口で靴を脱ぐのは、なぜ?

 階段 その部屋が狭いのは、階段の演出をミスしたせいかもしれません。

 ドア 人は滑らかに移動したい。ドアはそれに従います。

 リビング 翻訳するなら「座る部屋」。

 和室 畳が敷いてあれば、和室でしょうか?

 ダイニング ダイニングテーブルは、見かけよりずっと大きい

 キッチン 設計のプロでも、機器の配列はアヤシイ。

 キッチン+ダイニング(平面) 冷蔵庫は八方美人。誰かれかまわず呼び寄せる。

 キッチン+ダイニング(断面) 「アイランド役」を、演じきるのは難しい。

 ベッドルーム ベッドの置き方を間違えると、真夜中にダイビングするはめになる。

 収納 モノは生きている。とても出たがり・夜行性。

 トイレ 手洗いは、お手洗いの中で。

 浴室 日本のお湯は、みんなのものです。

 洗面室と水廻り 洗濯機の居場所が決まらないと、洗面室の中身も決まらない。

 給水・給湯・排水 握手するのなら、行き先くらい聞いてやれ。

・2 箱のかたちにはイミがある

 屋根・軒 雨の日に傘を差すように。レインコートを着るように。

 軒下 日傘のありがたさを知っているのは、ご婦人だけではありません。

 庇 窓の上には、どんな帽子をかぶらせますか。

 壁と開口 壁に穴をあけるのか、穴を壁でふさぐのか。

 開口部 あなたの前には、七つの窓があいています。

 断熱・通気 行くべきか、とどまるべきか、空気はいつも迷っている。

 風通し 野暮だねぇ、エアコンで風鈴を鳴らすのかい。

 音 吸ったり、遮ったり、響かせたり。

 敷地と道路 敷地は道路にぶら下がっている。

 敷地の方位 敷地の向きを決めていたのは、道路でした。

 建物の配置 「ルビンの壺」の気になる二人。

 駐車スペース クルマは見かけよりずっと大きい。

・3 人にも寸法にもクセがある

 動線 いちいち降りなくても、両手を使えば枝づたいに渡れます。

 共有と専有(プライバシー) あなた、家族、たくさんのあなた。

 共有と専有(装置) 私のモノは私のモノ、みんなのモノも私のモノ。

 尺と坪 「三センチの虫にも十五ミリの魂」とは言いません。

 グリッドとモジュール パズルのルールは、簡単がいい。

 基準線と壁厚 厚みがない本は立たない。壁厚がない家も建たない。

 断面 バンズのないハンバーガーなんて、うまくない。

・column

 畳の五カ条/家族のタイムテーブル/平凡な案から/方針・決心・変心

 「ふつうじゃダメなのかい?」/平面のトポロジー/無目的という目的もある

・あとがき

著者:増田奏

出版社:エクスナレッジ

サイズ:A5

ページ数:207

発行年:2009.11