世界で一番幸福な国ブータン
1999年に刊行された「ノスタルジア・ブータン」の新装版。
「私たちが、あわただしく置いてきてしまった過去の意味を、この国の風土の中に無数に見いだすことができるのが、ブータンの感動である。」と序文で宮脇檀氏は熱く語る。ヒマラヤ山麓にある国の一つのブータンは、いたずらに近代化に走らなかったせいで、すでに私達には失われた世界がひろがる。だんだん畠が、谷の深さが、民家や集落が私達を誘う。この本はそんなブータンの深い魅力を存分に届けてくれる。
■目次
・序 天と地が支配する世界の感動 宮脇檀
・雷龍の国に魅せられて 井上洋司・笹原克・村山隆司
・風と水と谷 西ブータンを中心とした景観構成 井上洋司・笹原克
・神々に抱かれた集落 農村と商家の村にみる居住システム 村山隆司
・風の国ブータンの民家と暮らし 土と水のバランスが生んだ住まい 景勝寺靖彦
・ブータン独自の複合建築 ゾン、そのマンダラ的空間 猪野忍
・祭りとラカン空間 神と人が交錯する舞台 山口明夫
・神々の舗設 聖なる建築物の思想と構造 景勝寺靖彦
・あとがき
・新装版によせて
著者:宮脇檀、猪野忍、栗原宏光
出版社:エクスナレッジ
サイズ:A5変
ページ数:217
発行年:2012.02
