これからの木造住宅のつくりかた
構造デザインから間取り・ディテールまで新しい木造住宅に必要なノウハウがすべて詰まった一冊!伝統的な木組みと現代技術の融合。光と風を取り組む開放的な間取りから木造住宅づくりの秘訣を学ぶ。
本書は2011年3月刊行の「新しい木造住宅[計画・設計・施工]マニュアル」を再編集・加筆・修正したものです。
■目次
・序章 瀬野和広の設計手法
・第1章 間取りとディテール
玄関・アプローチ
長いアプローチが家づくりに奥行きを与える/複数機能を持たせ、
玄関廻りを構成する/枠廻りのディテール
越し屋根
屋根のパッシブデザイン/片流れ屋根が持つ越し屋根の機能
階段
階段までの動線と、階段からの動線がプランニングの鍵/もうひとつの役割、
温熱環境づくりの重要拠点/高さを生かす壁面収納、踊り場も多機能に
昇りやすい、降りやすい意匠の工夫/階段と手摺のディテール
廊下
廊下は設えない。ゆとりのある空間へ/ 廊下を設える場合は複数機能を
持つ空間をつくる
縁側
縁側はリビングの延長/外縁側が一般的、内縁側で風雪を除ける
囲いながら空に抜ける中庭縁側/「みちが庭」となる縁側づくりへ向けて
間口いっぱいに設える縁側が理想/枠廻りのディテール
すのこ
ほどほどに開口を覆う、すのこ雨戸/外壁面と手摺壁をリズミカルに設える
台所と食堂
間取りのなかの台所と食堂の位置付け/対面式キッチンで台所と食卓・居間をつなぐ
台所を土間に戻してみる/キッチンキャビネットの造作
居間
椅子坐にはレイアウト変更ができる広さがほしい/茶の間のような「坐風」リビング
ルーズベンチで床坐・椅子坐をともに機能させる
子供の間
子供は容積に遊び、断面で育つ/ワークショップは子供と家族の学習の場所
将来「子供室」となる間取りを柔軟に考える
寝室
畳の間に布団派の寝室は、使いまわし自由/可動式のベッド、クロゼットを造作する
水廻り
水廻り3点セットの配置と動線/もうひとつのトイレを第2の書斎に
洗面室は家事の起点として間取る/浴室は外部に開放したい
収納
納戸も押入れも、複数機能を入れてみる/仕掛ける収納いろいろ
庭
都市住宅の意外性を楽しむ/屋根緑化の意外性を楽しむ
・第2章 架構と工法の基本
架構モデル 架構デザインの心得とポイント解説
材料
構造から考えた木材選びのポイント/耐久性を考慮した木材使用のポイント
接合部
接合部の考え方と仕口・継手の標準ディテール/架構を生かす金物の上手な使い方
地盤・基礎
地盤調査の重要性と地盤改良の選び方/耐久性に配慮した基礎の設計ポイント
土台~1階床組
土台に適した材料と接合部の緊結方法/耐久力を確保する土台配置のセオリー
1階床組の構成と床下への配慮
柱
柱に適した材料と接合部の緊結方法
架構と間取りのバランスを重視した柱配置の考え方
耐力壁
耐力壁に適した材料と接合部の緊結方法
プランの可変性に配慮した耐力壁配置のセオリー
横架材~2階床組
横架材に適した材料と接合部の緊結方法/横架材の配置と見せる梁組の注意点
画材に頼らない2階床組の構成と水平構面の考え方
小屋組
小屋組の基本と形式別のポイント/斜線制限への対応と見せる小屋組
架構を長持ちさせる配慮
常に乾燥状態をつくり出す床下設計のポイント
通気、防露に配慮した壁設計のポイント
防水と通気に配慮した屋根・ベランダ設計のポイント
・瀬野流 監理のチェックシート
地盤・基礎/土台~1階床組/柱/耐力壁/横架材~2階床組/小屋組
・瀬野流 木造住宅「架構」標準仕様書
・TOPICS
構造材の耐久性と含水率の関係
長ホゾ+ダブル込栓の引張耐力
天竜杉、葉枯らし天然乾燥材との出会い
独自フォーマットによる監理記録の作成
著者:瀬野和広
出版社:エクスナレッジ
サイズ:B5
ページ数:197
発行年:2014.01
