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建築家 大高正人の仕事

セール価格 3,080円(税込)

千葉県文化会館、多摩ニュータウンマスタープランの仕事などで知られる大高正人。設計思想を含めた全仕事を紹介する。

■目次

・はじめに 槇文彦

・0 今見る、大高正人の仕事

 広島基町・長寿円団地/千葉県文化会館・聖賢堂・千葉県立中央図書館

 花泉農協会館/栃木県庁舎議会棟/坂出人工土地

 多摩ニュータウンセンター地区・ペデストリアンデッキ

 多摩センター駅前広場・ペデストリアンデッキ

 南多摩ニュータウン自然地形案/群馬県立歴史博物館

 千葉県立美術館/みなとみらい21/三春交流館・まほらホール

 三春町歴史民俗資料館・自由民権記念館

・1 都市編

論考1 地生えで都市と農村の未来を先取りした建築家、大高正人 蓑原敬+中島直人

第1章 大高正人という人

 大高正人はなぜ謎に包まれているのか/大高正人の生き様

 大高正人と三春、大高家のルーツ

第2章 建築から都市・農村へのアプローチ

 「輝ける都市」の幻想/前川事務所でのユルバニスムの探求

 世界デザイン会議と群造形/都市再開発モデルとしての坂出人工土地

 広島・基町・長寿園団地と建築家の使命/農協建築と農住都市構想

第3章 都市デザイン、実現の現場と過程

 都市デザインの実現に向かう隘路/日本住宅公団と多摩ニュータウン

 横浜・みなとみらい21/故郷、三春のまちづくり

第4章 未来の先導者、大高正人

 改革者であり続けた大高正人/群造形/人工土地という考え方

 都市と自然、農村に関わる問題

 「大高都市デザイン」の方法論とその背後の思想/個人的あとがき

・2 記録編

大高正人の仕事12章

1 前川事務所時代

 福島県教育会館/分離と展開のために/建築の地方性/生活の歴史を映すもの

 東京晴海町の高層アパート/都市設計の提案/官庁営繕か民間事務所か

 東京文化会館おぼえがき/「東京文化会館」以後

2 群造形

 新宿副都心計画(槇文彦と協働)/大手町人工土地計画

 新しい都市/理由なき高さ制限/群造形へ/都市再開発の原型

 輝く明日の住居 機械時代に蘇る人間的なもの 4つの提案

3 機械的空間・人間的空間/都市環境

 千葉県文化会館/特集大高正人1961-1967序文

 建築における基礎的な諸条件

 メタボリストたちと学んで始めた日本の街づくりと建築

 千葉県文化会館の頃 横山敏夫

4 人工土地

 坂出人工土地/人工土地で都市を再開発

 坂出人工土地計画の意味するもの 藤本昌也

5 農村計画・農協建築

 花泉農協会館/片岡農業協同組合

 これからの農協建物の設計/農村計画

 コミュニケーション・ホールを中心に置く/農村と私

 花泉農協会館から 横山敏夫

6 テクノロジーと建築

 千葉県立中央図書館/栃木県庁舎議会棟

 日本万国博覧会中央ゲート/日本大学生産工学部図書館

 この自由さ、この耐力、この量/コンクリートによる現代建築の表現

 PAUをも求めて/群の秩序/建築における創造性について

 ディテールを考える 野沢正光

7 超建築へ/広島基町・長寿園団地

 広島市基町団地・広島県長寿園団地/超高密度住宅空間を求めて

 都市生活環境と建築家の役割/構成部材、部品化の意味と目的

 広島市基町高層住宅団地 藤本昌也

8 都市土木デザイン/自然地形案

 多摩ニュータウン駅前広場・ペデストリアンデッキ

 多摩ニュータウン南大沢駅前広場・センターペデストリアンデキ

 新しい住環境の探求(対談:大高正人・内井昭蔵)

 ランドスケープのデザイン手法 藤本昌也

 都市土木におけるデザイン 中尾明

9 傾斜屋根への志向

 群馬県立歴史博物館/千葉県立美術館/筑波新都市記念館

 洞峰公園体育館/福島県立美術館/独断の理由

 「前に向かって、後ろを見る」ことについて

 群馬の美術館と博物館と/屋根・石・瓦

 建築における近代主義と伝統主義

 「風土」へのまなざし 中尾明

10 都市デザインへの挑戦

 みなとみらい21/横浜博覧会/国際科学技術博覧会

 「科学万博つくば85」の会場計画/横浜博覧会について

 みなとみらい21のビジョンは「船の行きかう公園都市」

 建築と人間の関係を融和させる 中尾明

 「実験都市」としての博覧会 中尾明

11 まちづくり/三春町の実践

 三春町まちづくり・三春交流館/まほらホール

 三春町歴史民俗資料館・自由民権記念館/三春町民体育館

 三春町ダム周辺修景/メタボリストたちと学んで始めた日本の街づくりと建築

 地域の風景となる建築をつくる(対談:大高正人・渡辺定夫)

 三春のまちづくり/三春町んお新しい学校づくりにかけた情熱

12 われわれは何をめざし、何をやってきたか

 島根県川本町元・本町地区再開発計画/近代的コンペと建築家の姿勢

 われわれの事務所のあゆみ/再び記念性を/「無伴奏狂奏曲」の終焉を

 近代主義の終焉/最近の10の設計/みどりと彫刻のみち

 青春の輝きが残った 木村俊彦追悼特別寄稿

・3 建築編

論考2 生活世界を構築する 大高正人の求めたもの 松隈洋

序章 建築家を志すまでの軌跡

 はじめに/戦時下の青春/戦争で二分された大学生活

 ル・コルビュジエ、そして前川國男との出合い/戦後的な明るさの時代へ

第1章 前川國男のもとで 住宅問題から都市へと向かう歩み(1949-1961)

 前川國男建築設計事務所への入所/担当した仕事の中で考えたこと

  住宅問題の解決と建築の工業化という課題/テクニカル・アプローチの試み

 コンクリートによる造形表現の模索/集まって住むこと、都市への眼差し

 土木的スケールと人間的スケールとの共存/建築は都市を形づくれるのか

第2章 大高建築設計事務所の仕事 建築から都市へ(1961年~)

 出発点にあったもの/同時代への挑戦と離脱/都市スケールの群造形をめざして

 プレファブリケーションによる建築の工業化の追求

 農協建築に托した農村都市のユートピア/人工土地構想への取り組み

 「超建築」による都市の構築/屋根の造形による風土的建築の実現

 三春に結実した地域主義の建築と風景

生活環境をかたちづくる 社会共通資本としての建築をめざして

・「大高正人へのインタビュー」 プロジェクト・ジャパン収録

 ハンス・ウルリッヒ・オブリスト+太田佳代子

・大高正人年表

 大高正人の仕事 プロジェクト・データ

・あとがき 藤本昌也

著者:蓑原敬、松隈洋、中島直人、「建築家大高正人の仕事」 編集委員会

出版社:エクスナレッジ

サイズ:A4

ページ数:328

発行年:2014.02