
野沢正光の建築 詳細図面に学ぶサスティナブルな建築のつくりかた
美しく、合理的、環境にもやさしい建築はディテールとかプロポーションとか、素材とか、性能のみから生み出されるものではない。とはいえ美しさだけで決まるモノでもない。その絶妙なさじ加減で生み出される建築の極意を多数の詳細図面から読み解く。巻末には低価格で高性能な規格住宅「木造ドミノ」の図面一式付き。
「僕がとりくんでいるパッシブソーラーシステムや、木造建築に特徴的だけれど、経験や感覚でよさそうだと思っていたことが、コンピュータの解析によって実証され、合理的な世界として立ち現れるということが、最近顕著になってきているよね。合理的な根拠があるなら、それに従って姿を決めてもいい、と僕は思っている。美しさという視点はもっていても、それは時に応じて変化するものと考えて、どこかでそれを排除、無視してみてもいいかな、と。そこにジレンマは特にないよ」(本文より)
■目次
Chapter1 複雑な全体を解く
1-1 景観をつくる架構
1-2 平面計画と架構を連動させる
1-3 大工の技を活かす
1-4 集熱効率を高める
1-5 熱を蓄え逃がさない
1-6 開口部廻りのデザイン
1-7 太陽熱を利用する
1-8 風景を残す 地形を活かす
1-9 つなぐディテール
Chapter2 これからの建築を考える
2-1 ビルディングシステムの開発
2-2 街並みをデザインする
2-3 スケルトン・インフィルのデザイン
2-4 修繕
2-5 性能改善・減築
参考資料 ドミノ一式図
著者:野沢正光
出版社:エクスナレッジ
サイズ:A4変
ページ数:184
発行年:2021.11