宮脇檀の住宅デザインの教科書
巨匠『宮脇檀』に学ぶ家の仕組み、住まいを考える大切なキーワードから、街並みまで。
■目次
・1章 住まいを考える大切なキーワード
生活を単純な箱に美しく納める/単純な箱から、多様なかたちをつくる
抜けのある断面を考える/2つの構造をミックスする
部屋のつなぎ方、離し方/リビングを宙に浮かす
回遊できることが快適性の証し/複数のボックスを組み合わせる
コラム・宮脇檀の住宅を読み解く3つのキーワード
・2章 敷地を生かす
敷地の特徴をつかむ/伝統と現代をなじませる
敷地を隅々まで生かしきる/庭の植栽が住まいの質を決める
広いデッキテラスはリビングの延長空間
住まいは変化に対応しなければならない/周囲の風景を読む
・3章 住まいのプランニング
モデュールを徹底すると無駄がなくなる/究極のコンパクトハウスの秘密
コンパクトハウスは収納も細かく設計する/密集地では生活の中心は2階が良い
LDKが生活の中心/人間ばかりでなく、光や風も回るプラン
あいまいな空間が生活を豊かにする/不便さを楽しむゆとり
雨宿りの空間をプレゼント/広場を中心にした憩いの空間
色彩に満ちた非日常の空間/テラスは生に変化を与える
閉じたベランダは光と風を通しつつプライバシーは確保
自然を生かした建物の計画/クジラのかたちに意味がある
入れ子構造のワンルーム/「もうびでぃっく」ができるまで
優れたクライアントが名作をつくる
・4章 居心地良い空間のつくり方
リビング
リビングは家族が憩い、人を招く場所/リビングのソファは座るだけではない
南だけでなく着たかも光と風は入る/サンルームはリビングのアシスト空間
アルコーブのソファはリビングのゆりかご/扇の要の部分が落ち着く場所
大切なリビングのダイニングとの関係/空中ピットのある心地良いリビング
ピットは人を集める中心となる/ピットとソファで満たしたリビング
ソファで埋め尽くしたリビング/リビングには造り付けのソファが不可欠だ
キッチンとダイニング
キッチン・ダイニング・リビングの心地良い三角関係
対面式キッチンのさまざまなタイプ/キッチンの動線と使いやすい高さ寸法
独立タイプのキッチンは主婦の城/使いやすく、明るいダイニングキッチン
変幻自在のダイニングキッチン/折り戸と引戸で自在に分離・一体化
コンロ前の小さな壁に意味がある/コンパクトなダイニングキッチン
コクピットのような狭小キッチン/ダイニングキッチンからリビングへの流れが重要
食卓を中心にしたワンルームLDK/ダイニングキッチンは寸法が重要
落ち着けるボックスシートのダイニング/ダイニングとキッチンの立体的な採光
キッチンの採光と排気を兼ねる/キッチンへの2段階採光
ダイニングテーブルと調理台の段差の処理
見晴らしも気晴らしにも良いキッチン/和室とこらぼしたダイニング
ベッドルーム
狭くてもこもれる書斎がほしいもの/空中ベッドルームの心地良い眠り
クローゼットと洗面手洗いのあるベッドルーム/狭小ベッドルームもゆとりを忘れず
クローゼットと書斎のあるこもれるベッドルーム
ゆったりベッドルームは書斎+クローゼット+水廻り
老人室と水廻り空間は近くに配置
子供室
子供室は広さよりも高さで立体的に活用する/兄弟愛を育む違い棚式の2段ベッド
プレイコーナーは兄弟愛が芽生える共有スペース/並んで勉強ができる2人の子供室
書斎、主婦室
キッチンと同居した主婦の憩いの空間/中庭+吹抜けに面したゆとりの書斎
ソファがベッドに変身する独立書斎
バス、トイレ
開放感を味わうリビングバス/ミニバスコートは光と風の通り道
露天風呂感覚のバスルーム
エントランス
エントランスは適度に透かしながら遮る/ピクチュアウィンドウは招き絵
訪れる人も迎える人も美しく見えるエントランス
・5章 内部の設え
たくさんの建具が必要なワケ/今日小住宅や密集地には出窓が似合う
建具は木製に限る/障子は和室だけのものではない
・6章 街並みを考える
住宅地にはコモンスペースが不可欠/カーポートはコミュニケーションの場
カーポートは車がない時にも価値をもつ/自動車は美しく駐車できなくてはならない
著者:中山繁信
出版社:エクスナレッジ
サイズ:A5
ページ数:310
発行年:2014.10
