
ぜんぶ絵でわかる7 エコハウス
みなさんは「エコハウス」と聞くと、どんな家を想像しますか。
ここで扱うエコハウスは、エネルギーをほとんど使わず、初夏には気持ちの良い風が流れ、冬はポカポカした陽気が感じられる住まいです。つまり、高断熱・高気密で室内環境がコントロールされた閉鎖的な省エネ住宅ではなく、季節や時間によって開いたり閉じたりする自然に素直な「心地よいエコハウス」です。
心地よさは、暖かい空間(性能)だけではなく、好みのデザイン(意匠)や適切な収納量(計画)、仲の良い家族との距離感(雰囲気)などさまざまな要因でできています。性能だけ、あるいは意匠だけにこだわっても心地よい住まいは実現できません。全体のバランスが大切なのです。
本書では、心地よいエコハウスのなかでも特に大切な温熱環境と省エネ設備を中心に、設計手順と手法を紹介します。どの項目からでも読み進めることができるので、気になる項目から実践にお役立てください。
付録のダウンロード式「環境デザインサポートツール」を用いれば、スムーズな温熱計算ができます!
■目次
第1章 目指すべきは心地よいエコハウス
第2章 ポジティブ思考で周辺環境をとらえる
第3章 パッシブ手法からのプランニング
第4章 窓性能は熱収支で考える
第5章 温熱性能が心地よさを決める
第6章 省エネ+創エネでゼロエネ住宅
第7章 ねらいを絞って健康・省エネ改修
著者:辻充孝
出版社:エクスナレッジ
サイズ:A5
ページ数:240
発行年:2024.04