
住まいの昭和図鑑-昭和レトロ住宅のゆたかな暮らし-
昭和100年の今こそ知りたい、現代に残る昭和レトロ住宅
暮らしがみえる美しい写真とともに、23事例を紹介
昭和は、社会や経済、生活のスタイルが大きく変動した時代です。
その変化のなかで、建築家たちは改めて「日本人の住まい」のデザインに向き合い、
人間味あふれる、バラエティ豊かな住宅が盛んに建てられた時代となりました。
本書では、こうした「昭和レトロ住宅」のなかでも、持ち主たちによって現在もそのこころが継承されている住宅を23事例紹介。
空間やディテールなど建築のデザインだけでなく、家具や、住まい手のくらしが見えるシーンを切り取った美しい写真をふんだんに扱っています。
掲載事例の多くが文化財指定を受けたものですが、著名な建築家の作品だけでなく、文豪が暮らした家や、小規模な庶民の住宅、同潤会の建物、団地などの集合住宅、共同住宅まで幅広く取り上げ、普段は見学できない住宅や、改修前の姿を記録した写真も多数掲載。
家の歴史が感じられる貴重な資料や、住まい手の言葉とともに建築をみることで、
暮らしが息づいた空間としての「昭和レトロ住宅」の空気を感じることができます。
さらに、昭和の住宅の変遷を特徴づける、書斎や台所、風呂などの設備の変化も解説。
建築だけでなく生活史に詳しい著者だからこそ語れる、昭和の住まいのリアルな姿を知ることができます。
昭和100年をむかえる今、改めて当時の住まいや暮らしに思いをはせてみると、これからの暮らしも違って見えてくるかもしれません。
著者:小泉和子、小野吉彦
出版社:エクスナレッジ
サイズ:B5
ページ数:192
発行年:2025.08