東京大都市圏の空間形成とコミュニティ
東京大都市圏の空間形成過程を社会地区分析にもとづいて詳細に考察するとともに,コミュニティ・スタディによりローカル・コミュニティの形成・変容過程を追う。そこでは、京浜工業地帯の発展と漁民たちの生活、東急資本による多摩田園都市の開発と農民たちの生活、そして郊外に移り住んだ女性たちの生活が生き生きと描かれている。
■目次
序章 本研究の意義と課題 近代都市「東京」の成立と変遷
・第1部 空間形成の論理とコミュニティ
第1章 都市空間形成の原理
第2章 東京大都市圏の形成過程
第3章 都市の空間構造とコミュニティの社会的形成
・第2部 産業拠点の形成とコミュニティ 京浜工業地帯の移り変わり
第4章 東京圏の「先端」地域形成
第5章 産業開発と排除される漁業者
第6章 産業配置の変化と近年の動向
第7章 労働者たちの流入と定着
第8章 流入労働者たちの系譜
・第3部 郊外の形成とコミュニティのジェンダー的再編 東急の住宅地開発をめぐって
第9章 不動産資本による郊外地区の空間形成
第10章 住宅地開発と地域形成
第11章 東京圏の都市化と郊外地区の形成
第12章 郊外地区における地域移動と地域形成
第13章 郊外地区の形成と女性の地域活動の変遷
・第4部 郊外に生きる女性たち 「生活者」のゆくえ
第14章 郊外地区における女性の地域活動の現在
第15章 女性の市民活動と行政との「距離」
第16章 女性の職業経験と地域活動
第17章 後続世代の女性たちと「地域の国際化」
第18章 都市郊外の子育て活動
第19章 女性の政治意識と政治参加
・終章 大都市圏研究の課題
付録1.鶴見調査の調査票と単純集計結果
付録2.菅生あざみ野調査の調査票と単純集計結果
著者:玉野和志、浅川達人
出版社:古今書院
サイズ:A5
ページ数:400
発行年:2009.05
