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地域主権のデザインとコミュニティアーキテクト

セール価格 6,160円(税込)

近代化の名の下に軽視されてきた「地域継承の空間システム」をいかにして再生させるか、地域の空間形成手法を再構築するための道筋「サスティナブルエリアデザイン=SAD」を提示する。また、このSAD実現の担い手として「コミュニティアーキテクト(CA)」という新たな人材の概念を打ち出し、地域に対応したCA制度の枠組みを提案する。著者が委員長をつとめる日本建築学会「SADとCA特別研究」委員会のこれまでの活動の集大成。

■目次

・第1章: 地域主権の持続空間デザイン

持続的環境社会と地域固有の継承空間/「地域の原風景」と地域主権のデザイン/「近代都市のイデア」と「日本の原風景」、地域主権のデザイン/「西欧空間の原風景」と「日本の原風景」、近代日本空間へ/近代の省察と展望:「日本のコミュニティ」持続デザイン/「20世紀の建築学」と「21世紀の建築学」、地域空間システム/日本のサスティナブルエリアデザインと地域主権の担い手

・第2章: 近代の空間システム・日本の空間システムと地域主権

近代建築の思想の経過と地域主体性/空間システム、アジアの空間とヨーロッパの空間/近代建築学の形成:西欧建築導入から国際建築への展開/世界の基準化から日本の空間理論への展開/ポストモダニズムから地域文脈主義・地域主権へ/コミュニティアーキテクトとサスティナブルエリアデザイン

・第3章: 建築教育と地域主権のデザイン

建築教育と地域学習/地域主権デザインの「空間形成計画ノート」/計画・設計方法の経過とコミュニティデザイン/「美」の形成・建築の形成・地域の目標/シビルミニマムから「多様なコモンスペース型都市」へ/地域主権のまちづくり・持続コミュニティ再生

第4章: 地域主権の「地域まちづくり」「地域建築形成」

生活空間形成の新しい方向:多様性と持続性・固有性/空間システムデザイン教育とSAD地域まちづくり/「環境建築学」と「地域建築学」の育成・構築/補助金行政から地域主権の公共空間再編成への課題/日本の環境持続形成と地域建築(形成)学/コミュニティアーキテクトの諸形態/地域主権の空間形成体制への枠組み

著者:宇杉和夫

出版社:古今書院

サイズ:A5

ページ数:414

発行年:2012.05