「建築論」の京都学派 森田慶一と増田友也を中心として
大正・昭和初期から戦後にかけて、森田慶一と増田友也を中心に展開された「建築論」研究。「建築論」の京都学派と呼ばれるこの一つの学派が如何にして形成されてきたのかを明らかにし、「建築とは何か」を現代に問う。
■目次
・知的遺産の継承のために 京都大学 田路貴浩
・アルケーの探究 建築と哲学 京都工芸繊維大学 秋富克哉
・まえがき 「建築」の概念と「京都学派」の呼称
・第一章 建築論の京都学派の知的原風景
武田五一と京都帝国大学工学部建築学科の創設
・第二章 建築論の京都学派の形成と系譜(1)(大正・昭和戦前期)
森田慶一とウィトルウィウス研究
・第三章 建築論の京都学派の形成と系譜(2)(昭和戦前期)
戦後建築思潮における増田友也への展開
・第四章 森田慶一のウィトルウィウスとヴァレリー
主著 「建築論」(一九七八)読解への初歩
・第五章 増田友也の生涯と思索の道
基本的理解の試み:空間論から風景論・存在論へ
・補論(1)京都大学教養部図学教室と「建築論」の射程
人間・空間・幾何学:前川道郎と玉腰芳夫を中心に
・補論(2)戦後の福井大学と「建築論」の地域的展開
森田慶一・増田友也から渡部貞清へ
・知の系譜 建築論の京都学派の人びと さまざまな思索の営み
著者:市川秀和
出版社:近代文藝社
サイズ:新書
ページ数:158
発行年:2014.12
