HIROSHI HARA : WALLPAPERS 原広司 空間概念と様相をめぐる〈写経〉の壁紙
Bilingual/和英併記
市原湖畔美術館で開催(2014 年10 月4 日~12 月28 日)の「原広司:WALLPAPERS」展公式図録。本書には、〈写経〉作品の図版に加えて、〈写経〉の方法とその意味、取りあげたテキストについて解説した論文、〈様相〉〈変わること〉に着目して構成した原の代表的な建築作品・プロジェクトの図版、さらには将来の著作『空間の文法』を準備する2つの補論を収録。函入。
※原広司による〈写経〉とは、半世紀以上におよぶ空間についての思考の過程で原が影響を受けたテキストに向きあうトレーニングであり、自然と呼応して刻々と変化する仮想の建築のファサードの設計行為でもある。2013 年10 月から1 年間に撮影された主に夜明け、夕暮れの空模様などの写真をもとにつくった〈情景図式〉に、トレーシングペーパーを重ね合わせ、〈情景図式〉に合わせて文字の色を変えながらテキストを書写していくのが、〈写経〉の方法である。
■目次
・「空間概念と様相をめぐる<写経>についての25の断章」
Twenty-five Fragmentary of the “Transcription"
about Spatial Concepts and Modes
・MICRODURATION
補論1 「マイクロデュレイション」
APPENDIX 1 Microduration
・SCHEMA OF SCENE AND SEMIOTIC FIELD
補論2 「情景図式と記号場」
APPENDIX 2 “Schema of Scene”and Semiotic Field
・ARCHITECTURE
A Housing Works (1974-2002)
A Umeda Sky Building (1988-93)
A Kyoto Station Building (1991-97)
A Sapporo Dome (1997-2001)
A Shimokita Snow-Resistant Dome (2002-05)
A Casa Experimental Latin America (2002-10)
A Raiding Projest (2013-)
・DEVICE FOR SPATIAL CONCEPTS
D-1 Robot Silhouette (1984)
D-2 Extraterrestrial Architecture (1992)
D-3 500m×500m×500m (1992-93)
D-4 25 Music Stands (1994)
D-5 Torino 1 (2000-01)
D-6 Σ8 (2005)
D-7 Torino 2 (2006)
著者:原広司
出版社:現代企画室
サイズ:B5
ページ数:264
発行年:2014.11
