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建築はいかに社会と回路をつなぐのか

セール価格 2,420円(税込)
著者が過去に執筆した一連の著作を貫くテーマでもある「建築はいかに社会と回路をつなぐのか」。本書は、「建築」という具体的なモノを手がかりに「世界」を測定する試みである。文字通りの世界だけでなく、西洋と東洋、国家や宗教などの共同体、マイノリティ、男/女のジェンダーから「私」まで、さまざまにスケールを変え、また時代の変遷を追いかけながら建築と社会の関係を問い、行方を論じる。 ■目次 ・まえがき  グローバリズムの時代における建築と歴史 ・歴史編  第I部 共同体と他者  となりのユートピア/世界の表象  建築史とフィールドワーク 文献資料の外側にあるもの  乱反射するオリエンタリズム  1492年 内なる他者の「隔離」、外なる他者の「発見」  アフリカン・アメリカン・アーキテクトの憂鬱 ・歴史編  第II部 建築家と他者  ジェンダー論1 女性性をめぐって  ジェンダー論2 女性と建築家  自伝論1 建築家という<私>  自伝論2 建築界の黒羊を名乗った男 下田菊太郎論  遅咲きの建築家列伝  建築はいかに社会と回路をつなぐのか ・現代編  第I部 都市の記憶  日本国家を表象する建築/僕たちは靖国を知らない  ふたつのグランドゼロ/廃墟になる自由  重層的な時間を風景に刻む/近代の建築は愛されているか  ダム建設がもたらした現代の祝祭/博物館化する上海  歴史の天使が舞うベルリン ・現代編  第II部 都市の変容 *公共空間  リスボンの資産、現代の広場/グラーツの橋が教えるもの  シアトルの新しい図書の場所/ルツェルンをおおう大きな屋根  台湾の開かれたスタジアム *文化戦略  都市的建築としてのビルバオの美術館/祝祭都市ヴェネチアの生きる道  マニラを支配した権力の建築/ソウルに生まれた新名所 *予防監視  99%と100%のあいだ/世界遺産の落書きに思う  新世界への扉を開くグーグル・ストリートビュー *都市名所  シアトルと東京の塔  東京と名古屋の新しい顔となる高層ビル  ニッポンのドーム建築  21世紀を切り開く、鳥の巣  北京の忘れがたい兄弟ビル ・あとがき  ドバイ以後の世界を測定する旅とメディア

著者:五十嵐太郎

出版社:彩流社

サイズ:A5

ページ数:286

発行年:2010.01