
ウィーン工房 帝都のブランド誕生にみるオーストリア近代デザイン運動史
家具、食器、金属細工、アクセサリー、グラフィック、テキスタイル等、美しい日用品の数々。1903年に設立された「ウィーン工房」は、英国アーツ・アンド・クラフツ運動の影響のもと、19世紀的な工芸改革団体から、「帝都」のイメージをまとった20世紀のブランド企業へと飛躍した。個性的な芸術性と経済性の両立を試みた「ウィーン工房」の活動を作品、言説、史実から精緻に検証。19世紀末~20世紀初頭の政治や社会情勢を視野に入れ、国際デザイン史の枠組みで、ハプスブルク君主国・首都ウィーンの近代デザイン運動をとらえるオーストリア近代デザイン史研究。
■目次
・序論
・第1章 オーストリア近代デザイン運動の胎動
・第2章 ウィーン工房誕生の布石
・第3章 設立構想と初期理念
・第4章 理想と経営のはざまで
・第5章 「ウィーン工房」のブランド確立へ
・第6章 第一次世界大戦下の活動
・第7章 1920年代から終焉まで
・結論
著者:角山朋子
出版社:彩流社
サイズ:A5
ページ数:440
発行年:2021.08