モダン都市の系譜 地図から読み解く社会と空間
都市空間を構築する権力の諸相を、歴史都市・京阪神を舞台に地図と景観のなかに読み解く。
■目次
序章 地と図の往還
・第I部 近代都市空間の成立
第1章 前近代都市・城下町
特論1A 都市周縁の近代-墓地・花街・悪所
第2章 城下町の明治 近代都市への変貌
特論2A 神戸市の土地利用調整と市街地の建設
第3章 三都のインナーリング 都市計画の暗黒時代と言われるなかで
特論3A 横溝正史の描く神戸のインナーシティ
・第II部 モダン都市
第4章 郊外の誕生とその発展
特論4A 地方都市和歌山の郊外化・観光地化/特論4B 阪神間の邸宅街
第5章 都市計画と社会政策の時代
特論5A 大阪の新開地の風景/特論5B 神戸の新開地の風景
第6章 モダン都市の賑わい 盛り場化する商店街
特論6A 生活空間としての路地 宇野浩二の「十軒路地」再訪より
特論6B 新世界からジャンジャン横丁、そして飛田へ
・第III部 戦災と復興
第7章 戦時の都市建設 図せざる近代化
特論7A 阪神大水害
第8章 建物疎開・空襲・戦災復興
特論8A 花街から赤線へ
・第IV部 高度成長と現代の都市空間
第9章 バラック/スラムと住宅要求運動
特論9A 沖縄出身者の生活世界の変遷/特論9B 猪飼野・アパッチ部落 昭和30年代の在日の生活空間
第10章 スプロール・団地/インナーシティ問題
特論10A 釜ヶ崎、あいりん地域/特論10B 同和地区の変容/特論10C 民族からエスニックへ
第11章 大都市の光と影
著者:水内俊雄、加藤政洋、大城直樹
出版社:ナカニシヤ出版
サイズ:A5
ページ数:335
発行年:2008.05
