木造仮設住宅群 3.11からはじまったある建築の記録
この本は、仮設住宅という建築だけを扱うものではなく、まして作品として見るためのものでもない。暮らしてきた町を失い、暮らしてきた家を失い、家族や知人と離ればなれになった人たちがともに生活することでつくり出した景色、それが木造仮設住宅群である。
本書は、人間と建築を撮り続けてきたカメラマン・藤塚光政による木造仮設住宅群の記録。
■目次
・まえがき 滑田崇志
・希望 木造仮設住宅が描き出す日常
・福島の杉 豊かな研産材でまかなう
・ログで建てる マシンカットログ工法と工程
・木の空間 1次募集ログハウス仮設住宅
・深化した木の空間 2次募集ログハウス仮設住宅
・まちをつくる 配置計画とコミュニケーション
・三春町の木造仮設住宅 地元の力を結集
・板倉の木造仮設住宅 4寸角材と厚板でつくる杉の家
・恵向公園ロハス集会所とグループホーム
自然エネルギーを生かす
・南相馬集会所 記憶に刻む、壁画と塔
・KAMAISHIの箱 「仮設」に応える、新構法の提案
・二地域居住と復興住宅 これからのために
・木造仮設住宅分布図
・時系列表
・撮影記 藤塚光政
・あとがき 芳賀沼整
著者:はりゅうウッドスタジオ、藤塚光政、日本大学工学部建築学科浦部研究室
出版社:ポット出版
サイズ:B5
ページ数:127
発行年:2011.12
