ビジネスモデル「建築市場」研究 連携が活性を生む
鹿児島建築市場は、もともとは透明・公正な不動産取引の確立を目指すために作られた不動産情報検索システムを、中小工務店の生産コスト削減策として取り上げ、生産・流通の近代化、合理化を進めようとした。また近代化から遠いところにいた木造住宅の主要な担い手である中小工務店を、近代的生産システムヘと変化させたところにその根源的意義があったのだが、本質的には建設生産全般にわたる問題解決の解が内包されていると言える。本書では、ITを使ったCADによる情報公開や、設計と積算による透明な品質とコストと工事管理という、建設サプライチェーンの新しいビジネスモデルが建設業の再生をもたらすと説く。
■目次
巻頭言/第1章 落日の建設産業/第2章 建築市場のビジネスモデル/第3章 「品質コスト情報」の透明化/第4章 建築産業の流通構造改革/第5章 IT高度利用現場管理/第6章 情報透明新産業の金融/第7章 建築市場集団の形成/第8章 建設産業活性化の糸ロ/第9章 建築産業の再生
著者:椎野潤
出版社:相模書房
サイズ:A5
ページ数:263
発行年:2004.07
