日本の住まい その源流を探る 現代から古代-中国の住まい
本書は日本の住まいを現代から近世ー古代に、そし中国の住まいまでさかのぼって著されている。これからの住まいをどのようにするかという計画的な視点のもと、現代の住まいの問題点をその成立や背景を明らかにし、そこから問題を改善する手がかりを得ようと試みている。また、日本の住まいの源流を求めるうえでも中国の住まいとの密接な関わりを検証・探求している。
■目次
・まえがき
・1章 現代の住まいの問題とその源流
現代の住まいの貧困化/現代の住まいの源流
・2章 近世の住まい
武士の住まいを訪ねて/武士の住まいの特徴とつくり方/武士の住まいの地域性/武士の住まいの再評価
・3章 近代の住まい
これまでの近代の住まいの考え方/都市中流層の成立/近代の住まいの展開
・4章 古代の住まいとその源流
寝殿造と四合院/四合院の名称について
・5章 中国古代の住まい
唐代以前の住まい/敦煌莫高窟壁画にみる唐代の住まい/白居易の詩文にみる唐代の住まい/唐代の住まい
・6章 古代の住まいと中国の住まいとの関係
奈良時代の貴族の住まい/平安時代初めの貴族の住まい/南池の風景とその源流/白居易の詩文と平安時代の池亭/寝殿造の源流
・7章 中世から近世への展開
古代から中世/洛中洛外図にみる中世末の住まい/中井家文書にみる近世初めの住まい/中世から近世初めにかけての住まいの特質/京都から地方城下町へ
・8章 中国の住まいの中世から近世
絵画、壁画、官庁図にみる宋代から明代の住まい/清代の四合院と住み方の特質/北京城古図にみる四合院/唐代から清代の住まい
・9章 中国と日本の住まいの思想的背景
中国と日本の住まいのかたちを規定したのは何か/中国の住まいと儒教/日本の住まいと仏教
・あとがき
著者:大岡敏昭
出版社:相模書房
サイズ:A5
ページ数:298
発行年:2008.06
