
丹下健三
※2002年9月に刊行され、長らく品切となっていた「丹下健三作品集」が再版されました。限定2,500部
『各地で毎月のようにいろいろな建築展が、オープンしているが、意外にも丹下健三の作品展はかつて一度も開かれたことはない。建築展ばかりか昭和10年代から現在にいたる長く充実した活動について書かれた本もない。理由は簡単で、自分の歩みをふり返ることにまるで関心をもたなかったからだ。
その丹下からある日、連絡があってうかがうと、「ようやくその気になったから、ちゃんとまとめてほしい」。
丹下家と事務所の全面的協力を得ての資料探し、多くの建築家へのインタビューと、執筆に6年を費やし、このたび刊行にこぎつけることができた。
丹下はどのようにして世界のタンゲになったのか、現在の日本の建築界はいかに成立したのか、、、オリジナルな資料と図面と写真と文章から読み取っていただければ幸いである。』 藤森照信
■評伝
第1章 生い立ち
第2章 学生時代
第3章 修業時代 前川事務所にて第4章戦時下のデビュー
第5章 戦争の果て
第6章 焼け野原にて
第7章 広島ピースセンター
第8章 柱梁の系譜
第9章 シェルの系譜
第10章 壁との格闘
第11章 彫刻的表現
第12章 東京オリンピックプール
第13章 東京計画1960
第14章 都市と海外への転身
第15章 新都庁舎コンペ 帰ってきた丹下
■主な収録作品
広島平和記念カトリック聖堂広島ピースセンター住居東京都庁舎清水市庁舎津田塾大学図書館倉吉市庁舎香川県庁舎広島子供の家愛媛県民館図書印刷原町工場駿府会館旧草月会館墨会館今治市庁舎・公会堂電通大阪支社熱海ガーデンホテル倉敷市庁舎WHO(世界保健機構)本部計画日南市文化センター戸塚カントリークラブ・クラブハウス香川県立体育館東京カテドラル聖マリア大聖堂戦没学徒記念館国立屋内総合競技場25,000人のためのコミュニティ計画東京計画1960-その構造改革の提案東京計画1986築地再開発計画山梨文化会館スコピエ都心部再建計画静岡新聞・静岡放送東京支社日本万国博覧会会場・基幹施設計画ミネアポリス・アート・コンプレックスボローニャ・フィエラ地区センターサウジアラビア王国国家宮殿キング・ファイサル財団コンプレックスシンガポールのオフィスビル群グラン・テクラン(パリ・イタリア広場)ナポリ市新都心計画ナンヤン工科大学セーヌ左岸都心計画サイゴン・サウス・プロジェクト草月会館赤坂プリンスホテル新館横浜美術館東京都新庁舎愛媛県県民文化会館シンガポール・インドア・スタジアム新宿パークタワーニース国立東洋美術館東京ドームホテルフジテレビ本社ビルBMWイタリア本社ビルその他展覧会の会場構成や舞台装置全作品の主要データ日本および世界の作品分布地図経歴主な著作・論文
著者:丹下健三、藤森照信
出版社:新建築社
サイズ:278×278
ページ数:516
発行年:2019.02