遠くの都市
ロサンゼルスをめぐる2つの思索から、開放的でもあり閉鎖的でもある、絶えず膨張と内破を繰り返しながら人々を飲み込む「都市」の輪郭を描き出す。非-場所としての都市の存在を細やかに丹念につづるナンシーの秀作。坂牛卓と若林幹夫の解題も所収する。
■
・第1部 遠くの都市
第1章 遠くのロサンゼルス ジャン・リュック・ナンシー/第2章 遠くの都市 ジャン・リュック・ナンシー/第3章 場所の彼方の都市 ジャン・クリストフ・バイイ
・第2部 都市のゆくえ
建築に表出する病理の行方 坂牛卓/CIVITASではなく、SUBURBIUMからの思考 ジャン・リュック・ナンシーの都市論の古典性と正統性をめぐって 若林幹夫
・訳者あとがき 小倉正史
著者:ジャン・リュック・ナンシー、ジャン・クリストフ・バイイ、小倉正史
出版社:青弓社
サイズ:四六
ページ数:121
発行年:2007.03
