近代日本の国際リゾート 1930年代の国際観光ホテルを中心に
1930年代に鉄道省国際観光局は「外国から観光客を呼び込め」と国際リゾート地を選定し、国際観光ホテルを官民一体となって次々と建設した。上高地・雲仙・志賀高原・阿蘇・唐津・琵琶湖・富士・日光などでの計画から建設・運営までの実態を膨大な史料から描く。
■目次
・序章 幻の国際リゾート地・ニッポン
・第1章 外客誘致事業の政策的展開
1 近代日本の外客誘致事業の経過
2 国際連絡運輸による世界的交通網の形成
・第2章 一九三〇年代の国際観光政策
1 一九三〇年代の国際観光政策の立案過程
2 国際観光政策を進めた体制
3 一九三〇年代の国際観光政策で検討された国際リゾート地の立地構想
・第3章 国際観光ホテル整備の制度的背景
・第4章 山岳地でスポーツ施設を利用した国際リゾート地開発
1 上高地ホテルと国際リゾート地開発
2 雲仙観光ホテルと国際リゾート地開発
3 志賀高原温泉ホテルと国際リゾート地開発
4 赤倉観光ホテルと国際リゾート地開発
5 阿蘇観光ホテルと国際リゾート地開発
6 山岳地でスポーツ施設を利用した国際リゾート地開発
・第5章 臨海地で景勝を利用した国際リゾート地開発
1 蒲郡ホテルと国際リゾート地開発
2 唐津シーサイドホテルと国際リゾート地開発
3 ニューパークホテルと国際リゾート地開発
4 臨海地で景勝を利用した国際リゾート地開発
・第6章 その他の国際リゾート地開発
1 琵琶湖ホテルと国際リゾート地開発
2 富士ビューホテルと国際リゾート地開発
3 川奈ホテルと国際リゾート地開発
4 日光観光ホテルと国際リゾート地開発
5 多様な国際リゾート地開発
・結章 一九三〇年代国際観光政策に伴うリゾート空間の形成
・あとがき
著者:砂本文彦
出版社:青弓社
サイズ:A5
ページ数:623
発行年:2008.10
