熱い都市 冷たい都市・増補版
古代アフリカの王国、『記』『紀』の日本の都、中国の都城、中世ヨーロッパの都市、近世都市としての江戸、アメリカの近代都市など、時間と空間を超えて都市のありようを捉え、哲学・思想を縦横に用い、人々の行為や経験が蓄積する場としての社会性を描き出す。
目次
■第1部 熱い都市 冷たい都市
・まえがき
・序章 都市という不在
問題/都市の概念
比較都市論/都市論としての近・現代社会論
基準としての都市/例外としての都市
視点と方法/本書の構成
・第1章 二次的定住
「中心」と「境界」/二次的定住
・第2章 都市という社会
氏族の空間と国家の空間/都の空間と町の空間/夢と覚醒
・第3章 熱い都市 冷たい都市
冷たい都市/熱い都市:1/熱い都市:2
・結章 都市と社会
問いと答え/永遠の都市/近代都市
都市の発見 社会の発見/都市の理論と社会の理論
都市としての現在
・あとがき
■第2部 都市・空間・身体 都市の社会学の可能性
・第1章 都市がなぜ社会学にとって問題となるのか?
都市社会学と都市論の風景 「シカゴ学派」と「新都市社会学派」
都市が「社会」として発見される 「都市とは社会的実験室である」
都市はなぜ都市であるのか? マックス・ヴェーバーの『都市の類型学』
都市的問題の発生 冷たい都市と熱い都市
・第2章 「社会的」空間考
「社会的」空間論/「空間」としての社会
現象学的空間像/地図と伝達
空間像と社会的協働連関
・第3章 二十世紀の都市と身体 荒野と機械の間
都市の二十世紀/大都市化と二重の感受性
モデルとしての計画/遍在するユートピアと機械 身体協働系
荒野=機械としての都市
・初出一覧
・増補版あとがき
・解題 当たり前であることの「謎」 南泰裕
著者:若林幹夫
出版社:青弓社
サイズ:A5
ページ数:298
発行年:2013.04
