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破壊のあとの都市空間 ポスト・カタストロフィーの記憶

セール価格 3,740円(税込)

フランス革命、世界大戦後のヨーロッパとヒロシマ・ナガサキ、関東大震災、9・11と3・11・・。加害と被害、騒乱と破壊、壊滅と再生の現場としての都市空間は、「あの日のあと」=ポスト・カタストロフィーに何を残したのかを問い直す10人の論考と聞き書き。

■目次

はじめに 熊谷謙介

序章  ポスト・カタストロフィーの都市とは何か

    -パリ、ニューヨーク、ヒロシマ、ナガサキ 熊谷謙介

第1章 禁域の効能-欲望喚起装置としての「内裏」と、古代都市平安京の消長

    深沢 徹

第2章 瞬間と持続、暴力と審美化の間で

    -リスボン大震災からフランス革命に至る時期の廃墟イメージ 小澤京子

第3章 「古きパリ」の誕生-フランス革命後のもう一つの都市再生 泉 美知子

第4章 カタストロフィーを生き抜く

    -『風と共に去りぬ』スカーレットとアトランタ 山口ヨシ子

第5章 パリは燃えているか?-パリ・コミューンの廃墟をめぐって 熊谷謙介

第6章 グロテスク・フォトモンタージュ・ニュービジョン

    -第一次世界大戦後ベルリンの視覚文化に見る都市と身体 小松原由理

第7章 〈関東大震災〉の記号学-秋田雨雀「骸骨の舞跳」をめぐって 日高昭二

第8章 二十世紀ローマの二つのカタストロフィー(?)

    モラヴィアが見たファシズムの崩壊とアントニオーニが見た「奇跡の経済成長」 鳥越輝昭

第9章 〈廃品(ルビ:ジャンク)〉からの創造

-S・ロディアのワッツ・タワーとブラック・ロスアンジェルス 土屋和代

第10章 カタストロフィーを超えて立つ武術家の表象-天安門事件後の徐克と映画

『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ』シリーズ 村井寛志

第11章 三・一一後の記録・物語

-小森はるか+瀬尾夏美インタビュー 聞き手:熊谷謙介

著者:神奈川大学人文学研究所、熊谷謙介

出版社:青弓社

サイズ:A5

ページ数:366

発行年:2017.03