<住宅>の歴史社会学 日常生活をめぐる啓蒙・動員・産業化
私たちは、住居に何を問い、何を失ってきたのか。明治期以降の住宅言説を「商品=メディアとしての住宅」という視点から丹念に読み解き、住宅問題をとらえなおす新たな視座を提示。
■目次
・はじめに
・第1章 住居の社会的把握
1.交渉過程としての住居
2.モノとヒト-マテリアルな交渉
3.リズムと範域-ミクロな交渉
4.規格化と私秘化-マクロな交渉
5.方法-もうひとつの「日本住宅開発史」
・第2章 啓蒙
1.日常生活の焦点化
2.生活改良運動の展開
3.家政学批判と生活学の構想-今和次郎の軌跡
・第3章 動員
1.初期住宅調査の住居像
2.診断・治療・予防-都市空間のセキュリティと住居
3.生産手段としての住宅-西山夘三の調査と構想
・第4章 産業化
1.デザインをめぐる闘争と専門家集団
2.住宅手引書と体験記
3.「視覚」化する住宅所有
・終章 日常生活批判に向けて
1.日常生活批判に向けて
2.危機の意識化と日常生活批判
3.住居空間の再編成
著者:祐成保志
出版社:新曜社
サイズ:A5
ページ数:336
発行年:2008.10
