シンガポール「多人種主義」の社会学ー団地社会のエスニシティ
人種暴動や民族紛争ではなく、平和裡に営まれる団地の日常生活に密着。そこで暮らす人々の視点から、多人種主義と総団地化社会、標準化と差異化のせめぎ合いを精緻に描き出し、グローバル化のもたらす原理的相克について考察を進める。
■目次
・序章
・第1章 エスニシティ論の系譜
・第2章 シンガポール社会の特質
・第3章 多人種主義におけるアイデンティティの三層
・第4章 団地研究における人種の顕在化と潜在化
・第5章 総団地化社会実現後のシンガポール
・第6章 分譲団地取り壊しプログラムのもつ意味
・第7章 都心部団地における近隣関係の展開と団地再開発
ーブキホスイ団地の事例から
・第8章 郊外型団地における多人種関係の展開と団地再開発
ータマンジュロン団地の事例から
・終章
著者:鍋倉聰
出版社:世界思想社
サイズ:A5
ページ数:312
発行年:2011.03
