
磯崎新 現代思想臨時増刊
世界的建築家、磯崎新の思考と感性の秘密に迫る。
磯崎氏の仕事はジャンルを超える。建築・都市のデザインのみならず、文化(美術、音楽、映画、演劇)、メディア、政治・経済の歴史と状況を踏まえて、多くの表現や著作を発表してきた。氏の半世紀にわたる作品・出来事・事件について、多くの方々が特別に寄稿。磯崎新の現在に触れる決定版。
■目次
・終焉から暴走へ
対談 暴走するアーキテクトの現場 浅田彰+磯崎新
再録対談 アイロニーの終焉 浅田彰+磯崎新
再録「ポストモダン」は、いつ空虚な記号から抜け出すか 浅田彰
・2019年の実況中継
写真 中心がなくなったところを撮ってくれたまえ ホンマタカシ
饒舌なスフィンクス 浅田彰
孵化過程を経て ダースレイダー
中国現代建築にとって磯崎新とはいかなる存在か 市川紘司
プリツカー賞受賞者たちに敬意を表するレセプションに際した演説と磯崎新からの謝辞/後記
エマニュエル・マクロン+磯崎新
・瓦礫と憑依のアーキテクチュア
忘れ難き過去より近より易き未来へ物申す人 杉本博司
示現を胚胎させる者 赤坂真理
Stand Alone磯崎新 羽藤英二
インタビュー 幻視者としての建築者 椹木野衣
カオスコスモスとしての「建築」 福嶋亮太
憑依都市 安藤礼二
純粋な言語遊戯、それをインテリアと言う 青木淳
・デミウルゴスの現場
デミウルゴスのかたり 田中純
デミウルゴスの輪郭線を掴む 小澤京子
・モニュメントと慰霊
われ記念碑を建立せり 小田原のどか
磯崎新の国民的記念碑 立石祥子
・メディア都市のアルケオロジー
サイバネティクス都市のアルケオロジー 石田英敬
磯崎新のメディア論的思考 飯田豊
繰り返し語り、騙られる「コンピューター・エイディド・シティ」をめぐって 松井茂
磯崎新と見えない技術者 マシュー・アレン
ディコテクチャー イヴァン・ロペス・ムヌエラ
再録 電子の迷宮 磯崎新
・アートの現場から
磯崎さんは事件を起こしたかったのかもしれないね、僕に写真撮らせて
篠山紀信
裏切り者と英雄のテーマ 高山明
なぞ(と)かい 小沼純一
グリッド空間とバイロイトとルイジ・ノーノの墓と 岡田暁生
磯崎新と日本の現代音楽 川崎弘二
「色彩と空間」展から大阪万博まで 伊村靖子
磯崎新の主な著作と四つの函書き 松井茂
・展覧会の記録
[磯崎新の謎]展
著者:
出版社:青土社
サイズ:A5変
ページ数:406
発行年:2020.02