オートポイエーシスの拡張
最先端のシステム論「オートポイエーシス」を深化させ、その機構を改良。経験科学と接続しながら、科学論、精神医学、芸術など、知のあらゆる分野の「経験の仕方」の変更を迫る。これはもはやシステム「理論」ではなく、経験そのものを転換させる「実践=制作(ポイエーシス)」である。
■目次
・序章 オートポイエーシスの拡張
1 オートポイエーシスの機構の変更/2 存在の裂目から行為の裂目へ
・第一章 科学的理性のアンチノミー
1 科学は普遍的か、普遍的でないか/2 科学は社会的コンテキスト依存的か、社会的コンテキストから独立か/3 科学は革命的に進行するか、革命的に進行しないか
・第二章 裏返された手紙 精神のオートポイエーシス
1 裏返された手紙の謎/2 Z図式と換喩/3 裏返しの世界/4 システムの作動
・第三章 制作の回路 芸術のオートポイエーシス
1 知覚と行為の場 荒川修作/2 舞踏物理学 勅使河原三郎/3 疾走しつづけるもの ゴダールの浸透と速度/4 光と相即 ゲーテ色彩論
・注
・あとがき
著者:河本英夫
出版社:青土社
サイズ:四六
ページ数:302
発行年:2000.04
