ウィトゲンシュタインの建築 新装版
「建築の外観の立体的な形象は、アドルフ・ロースの建築を想起させる。しかしその内部は二十世紀の建築史においてもユニークなものだ。すべてが、熟考されている。慣用されていたものからも、職業的なアバンギャルドからも、何ひとつ直接的に移植されたものはない」
本書は、今世紀最大の思想家ウィトゲンシュタインの明晰性・厳密さ・審美意識によって構築された<家>の全ドキュメントである。
建築は、なにかを永遠なものにし、なにかを讃美するものである。
だから、なにも讃美しないような建築など、存在しない。 -L.W.
■目次
謝辞
序 バーナード・レイトナー
一九四〇年代初期、ヘルミーネ・ウィトゲンシュタインにより書かれた 「家族の回想」
・配置図と外部
・建築許可のためのプラン
・内部
・エントランス
・扉と窓
・証明
・柱
・主階の床
・放熱器
・金属仕事
ウィトゲンシュタインからウェーバー商会宛の手紙
□解説
ウィトゲンシュタインと建築 黒崎宏
ウィトゲンシュタインの家について 多木浩二
□新版のための訳者あとがき 磯崎新
著者:バーナード・レイトナー、磯崎新
出版社:青土社
サイズ:A5
ページ数:182
発行年:2008.07
