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建築の還元 更地から考えるために

セール価格 2,420円(税込)

建築が語りだすとき。現代において建築は、還元/構成という試行をその時々において徹底することでしか成立し得ない。 思想と建築とを切り結ぶ可能性の地平を切り拓き、復興期新精神の土台を提供する。俊英による本格建築論集。

■目次

・序 構成と批評 建築に内在する他者について

・第一章 建築の還元 表現されるものの方法と基準をめぐって

関係の切断/建築的還元/純粋化への意志/仮構の記述

・第二章 建築を思考すること

建築と思考の離接について 四つの系をめぐる八つのキーワード/二〇世紀・都市・建築および諸思想について 建築をめぐる二〇世紀前半のスパイラル・セリー、断章/幾何学、または建築を誘惑するもの/建築論、というプログレマティーク われわれは現代建築をどのように語るのか/建築の軽さ

・第三章 様々なる建築家

傾いた柱 レム・コールハースの五つの建築をめぐって/スティーヴン・ホール サルファティストラート・オフィス 再帰的知覚モデル/ジャン・ヌーヴェル 遠ざかる表面、かすれゆく空間/レンゾ・ピアノ<それぞれの空間>という主題/フライ・オットー 批判的自然モデル、という思考/ルイス・カーン 測りえるものと測り得ないもの/坂倉準三 他者による建築はどこまで他者的であり得るか/アダルベルト・リベラ モダン・サブライムのゆくえ/アントニン・レーモンド 表現と表出と表象/ピエール・シャロー 都市に住む意志への呼応/エル・リシツキー 二次元と三次元のはざま/ヘリット・トーマス・リートフェルト 事物と概念の<あいだ>にたつ者/ル・コルビュジエ 機械としての住居

・終章 粒状化する世界、塔の林立と不能、未触のクライシスまたは都市の還元

・註

・あとがき

・初出一覧

・人名索引

著者:南泰裕

出版社:青土社

サイズ:四六

ページ数:318

発行年:2011.09