ヴォイドへの旅 空虚の創造力について
デューラーの絵画、チリダの彫刻、ダーウィンと大地、キースラーの建築、イヴ・クラインの写真、ペレックの思考、ベイルートの瓦礫。あらゆる場所にヴォイド=空虚はぽっかりと存在し、私たちをあやしくも魅惑しつづけている。彫刻、建築、メディアをめぐって、世界的に活躍する写真家にして著述家の「なにもない空間」を求める旅がはじまる。
■目次
1 核と骨
2 ヴァニタスの部屋
3 くびれた世界
4 心が凹むとき
5 大地の彫刻家
6 ミクロの間
7 風の櫛
8 多孔体と建築
9 机上の空‐論
10 隠れん坊の時間
11 空虚の発明
12 空虚の照準
13 空で出会う
・あとがき
著者:港千尋
出版社:青土社
サイズ:四六
ページ数:236
発行年:2012.09
