視線とテクスト　多木浩二遺稿集

国際化するアート・芸術界で日本が誇れる思索者の幻の集成が実現。単行本未収録かつ建築・デザインに特化した、思考のマンネリを打破する先見性溢れる論文ばかりを可能な限り結集。

思想・哲学から、美術・写真・建築・デザインまで、ジャンルの壁を軽快に乗り越え、不透明感充満の現代を照射して、倫理に彩られたものの考え方や生き方とは何かを発言し続けた多木浩二。その幅広い活動から影響を受けなかった建築家・アーティストは少なくない。表現とは何か、時代思潮に対峙する芸術者とは誰か。没後一年半余、その知的遺産を継承するための貴重な一冊。