ホーム 廃墟論 新装版

廃墟論 新装版

セール価格 3,520円(税込)

荒れはてたローマのコロセウム、18世紀西欧を席巻した「ピクチャレスク」・模造廃墟・人工廃墟、「アッシャー家の崩壊」、廃墟の博物館、そして核がもたらす黙示録的廃墟まで。古今の芸術家・文学者は、廃墟からいかに多くのインスピレーションを授かってきたか。

■目次

一、だれがデイジー・ミラーを殺したのか

  「猿の惑星」/ローマの円形競技場/グランド・ツアー/ヒトラーの千年帝国

二、つむじ曲がりの楽しみ

  メリダの水道橋/アッピア街道/フェリーニの「カビリアの夜」

三、忘れられない廃家

  ザンジバル島の王女/「大いなる遺産」のサティス館

  バイロン卿のニューステッド修道院

四、傘も差さずにエフェソスで

  カラカラ浴場/ジョン・キーツの墓/フローベルとメムノンの巨像

  失われた都市ニンファ

五、模範とすべきはかなさ

  人間の死すべき運命と建物の崩壊とのアナロジー

  トマス・ハーディの「ダーバヴィル家のテス」

六、時の難破船

  修道院解散法/画家とピクチャレスク/「ゴシック・リバイバル」/人工廃墟

七、大まじめに作られた模造廃墟

  レプティス・マグナの廃墟/オーランドの自然現象博物館

  ラジェンスキー宮殿庭園の劇場/廃墟の画家ロベール・ユベール

八、廃墟となった自画像

  地下聖堂(カタコンベ)

九、オジマンディアス・コンプレックス

  ロンドンの終末/千年至福説/若い「新世界」人の誕生/風景画家トマス・コール

  パスキーノ像/オジマンディアス

十、宙に浮遊する埃

  トレドのモスカルド大佐/ドレスデンの聖母マリア教会

  オラドゥール・スュル・グラーヌの廃墟/ロンドン大空襲/コヴェントリーの大聖堂

十一、小説家、漁師、そして公爵

  「廃墟の快楽」/ジョン・ハリスの田舎屋敷探索/「私が幼年時代を過ごした場所」

著者:クリストファー・ウッドワード、森夏樹

出版社:青土社

サイズ:195×140

ページ数:383

発行年:2016.05