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パリ モダニティの首都

セール価格 5,280円(税込)

「近代」誕生の神話を徹底検証

19世紀、パリ。中央集権的な発展を遂げた大都市が、「近代」の幕を切って落とした。国家、金融、労働、ジェンダー、階級、消費など、「近代」の矛盾と背反が、新しく創られた「空間」を利用しつつ肥大化していく歴史を、あらゆる分野の文献を渉猟しつつ検証。マルクス主義を「空間の学」と接続させた社会経済地理学の第一人者が、強靭な知性で描き出した、「パリの地誌学」の一大メルクマール。

■目次

・序章 断絶としてのモダニティ

・I 表象 パリ1830-1848

 第1章 モダニティの神話 バルザックのパリ

 第2章 政治的身体(政体)を夢見て 革命的政治とユートピアの企図 1830年―1848年

・II 物質化 パリ1848-1870

 第3章 プロローグ

 第4章 空間関係の編成

 第5章 貨幣、信用、金融

 第6章 地代と地主階級

 第7章 国家

 第8章 抽象的かつ具体的な労働

 第9章 労働力の売買

 第10章 女性たちの状況

 第11章 労働力再生産

 第12章 大量消費・スペクタクル・余暇

 第13章 コミュニティと階級

 第14章 自然との関係

 第15章 科学と感情、モダニティと伝統

 第16章 レトリックと表象

 第17章 都市変容の地政学

・III コーダ

 第18章 サクレ=クールのバシリカの建設

・訳者あとがき

・新装版のためのあとがき

・参考文献

著者:デヴィッド・ハーヴェイ、大城直樹+遠城明雄

出版社:青土社

サイズ:A5

ページ数:468

発行年:2017.06