モダニズム崩壊後の建築 1968年以降の転回と思想
モダニズム崩壊後の、目まぐるしくも大胆に躍動する建築デザイン。そのダイナミズムの深層にあるものとは何か。かわいい家、ヤンキーなるもの、ファッションと建築、窓や屋根の形への趣向、震災後の居住空間。グローバリズムが猛威を振るうさなかの全く新しい建築言語の出現に、気鋭が果敢に挑む21世紀建築論。
■目次
・第1章 1968年前後の建築
1968年 パリの五月革命をめぐる思想と建築
アーキグラムがやってくる ヤァ! ヤァ! ヤァ!
建築と身体の関係を再定義するコープ・ヒンメルブラウ
大阪万博の建築群 モダニズムからポストモダンへ
政治家と建築家
・第2章 うちへのまなざし
建築家にとって住宅は何だったのか
戦後日本における集合住宅の風景
家型=イエガタ論
それでも窓はなくならない
建築史と建築批評 鈴木博之論
・第3章 身体・装飾・ファッション
ルイ・ヴィトンから学ぶこと
建築とファッション コム・デ・ギャルソンからパワード・スーツまで
建築における「かわいい」
ヤンキーバロック 改造車・インテリア・建築をめぐって
「〈建築〉という基体」を読む 磯崎新論
・第4章 ポストバブルの日本建築
平坦な戦場を生きる遅れてきたものたち
オルタナティブ・モダン 近代の底が抜けた後に
リレーショナル・アーキテクチャー
「歴史」以後を切り開く新しいデザイン 伊東豊雄をめぐる建築の星座
著者:五十嵐太郎
出版社:青土社
サイズ:四六
ページ数:388
発行年:2018.09
