
なぜ脳はアートがわかるのか 現代美術史から学ぶ脳科学入門
脳、前衛芸術に挑む。絵画を見て、それを「よい」と思うとき、脳では何が起こっているのか。複雑怪奇な前衛芸術が「わかる」とはどういうことなのか。ノーベル賞を受賞したエリック・カンデルが、脳科学、医学、認知心理学、行動科学から美学、哲学まで、あらゆる知を総動員し、人間の美的体験のメカニズムを解き明かす。
■目次
・謝辞
・はじめに
・I ニューヨーク派で二つの文化が出会う
ニューヨーク派の誕生
・II 脳科学への還元主義的アプローチの適用
アートの知覚に対する科学的アプローチ
鑑賞者のシェアの生物学(アートにおける視覚とボトムアップ処理)
学習と記憶の生物学(アートにおけるトップダウン処理)
・III アートへの還元主義的アプローチの適用
抽象芸術の誕生と還元主義
モンドリアンと具象イメージの大胆な還元
ニューヨーク派の画家たち
脳はいかにして抽象イメージを処理し知覚するのか
具象から色の抽象へ
色と脳
光に焦点を絞る
具象芸術への還元主義の影響
・IV 始まりつつある抽象芸術と科学の対話
なぜアートの還元は成功したのか?
二つの文化に戻る
・訳者あとがき
著者:エリック・R・カンデル・、高橋洋
出版社:青土社
サイズ:四六
ページ数:216
発行年:2019.06