
メトロポリス興亡史
都市と人類の六〇〇〇年。
人類は戦争や災害や疫病などの困難に襲われながらも、何度も都市に住むことを試みてきた。ときに多くの犠牲をともなうかたちでその試みは失敗し、隆盛を極めたあまたの都市が放棄されてきた。しかし、一方で都市では、高度な知識や文化、資本主義経済、人や物や情報の複雑なネットワークといった多くのものが育まれた。二〇二五年には世界の主要な四四〇都市が世界全体のGDPの半分を生み出すことになると予想されている。人びとはなお都市に集まりつづけているのだ。人類は都市にどのような夢を見たのか。そして、その行きつく先はどこなのか。常に実験室であり、歴史を動かす場であった都市をめぐる壮大な人類史。
■目次
・メトロポリスの世紀
・都市の夜明け ウルク
・エデンの園と罪の都市 ハラッパとバビロン
・コスモポリス アテナイとアレクサンドリア
・帝国の巨大都市 ローマ
・ガストロポリス バグダッド
・戦都 リューベク
・世界都市 リスボン、マラッカ、テノチティトラン、アムステルダム
・社交的なメトロポリス ロンドン
・地獄の門? マンチェスターとシカゴ
・パリ・シンドローム パリ
・スカイスクレイパー・ソウルズ ニューヨーク
・壊滅 ワルシャワ
・郊外の音 ロサンゼルス
・メガシティ ラゴス
著者:ベン・ウィルソン・、森夏樹
出版社:青土社
サイズ:四六
ページ数:550
発行年:2023.04