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近世の建築・法令・社会

セール価格 10,340円(税込)

本書は、近世における寺社建築行政と建築、さらにそれを取り巻く社会構造、すなわち人々の思惑と規制の解釈について考察する。都市に対する権力、都市に住む人々、規制を意識しつつ建築する大工、かれらの建築に対する考えについても迫る。

■目次

・序章

 第一節 既往の近世における建築規制研究

 第二節 近世の建築規制概観

 第三節 建築規制における一つの傾向

・第一部 建築規制と大坂町奉行所・大工・施主

 第一章 畿内における建築規制と大坂町奉行所

はじめに/大坂町奉行所と規制/当該地域における民家普請申請手続きについて/畿内における建築規制行政の相違(その枠組把握のために)/大坂町奉行所による規制行政と、大工組織による規制運用/まとめ

・第二章 摂河における規制と行政

はじめに/普請申請書類からみた規模表現と記載規模の実態について/大坂町奉行所支配地域における建築規制運用の実態/まとめ

・第三章 在郷大工組を取り巻く施主方の動向

はじめに/大工出入と大工の得意場/大工組織を取り巻く施主あるいは村方/大工組織を取り巻く社会的環境と規制/まとめ

・まとめと今後の課題

・第二部 萩藩の寺社に対する建築規制と違反例

 第一章 寺社建築物に対する建築規制と作事申請手続き上の違反

はじめに/寺社建築物に対する建築規制/「諸士御仕置帳」にみる手続き上の違反/まとめ 萩藩寺社建築物規制の特徴

・第二章 寺社建築物における申請相違作事・不届け作事

はじめに/寺社建築物に対する部分的な申請相違・不届け作事/作事と処分/まとめ

・第三章 普請申請書類と全く異なる作事が行われた申請相違作事・不届け作事

はじめに/見分のがれ作事について/まとめ

・まとめと今後の課題

・終章

著者:妻木宣嗣

出版社:清文堂

サイズ:A5

ページ数:428

発行年:2013.09