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メディア・モンスター 誰が「黒川紀章」を殺したのか?

セール価格 2,970円(税込)

建築家・黒川紀章を「メディアによる自己宣伝」という観点で6年もの歳月をかけて関係者に取材してたどるノンフィクション。「饒舌過ぎる男」と言われるほどメディアに露出し、語り、数多くの本を出版したにもかかわらず、黒川の人生には謎が多い。

「メディア・モンスター」と呼ばれた彼の人生をひも解くと、情報の流れ、影響力が「公」から「個」へ、マスメディアからソーシャルメディアへとフラット化する時代の流れが浮かび上がる。未公表の事実や証言を元に、高度成長期をメディアの中で駆け抜けたスター建築家の人生から、「誰でもメディア」時代を翻弄されながら生きる大衆の姿もまたモンスターのように浮かび上がる。

■目次

・プロローグ

・第一章 ドン・キホーテ

・第二章 ガガーリン・クロカワ

 幽体離脱/蟹江町/東海学園ユニーク人脈

 もうひとりの師/もはや「戦後」ではない

・第三章 建築界の「鉄腕アトム」

 東京湾/新陳代謝するメディア/未来人間/カプセル宣言

・第四章 狼がやってきた

 中銀カプセルタワー/虚像オバケ現る

・第五章 ジャパン・アズ・ナンバーワン

 利休ネズミとバロックの恋/国家的建築家へ/泡と消えた幻

・第六章 共生の思想

 狂い始めた歯車/TOKYO大改造/未来都市アスタナ

・第七章 サムライ

 蜜月の終わり/いざ出陣

・エピローグ

著者:曲沼美恵

出版社:草思社

サイズ:四六

ページ数:625

発行年:2015.04