
「自然」という幻想 多自然ガーデニングによる新しい自然保護
本書は、人間の影響を排除して「過去の自然」を取り戻すことや「手つかずの自然」を守ることばかりに固執してきた従来の自然保護を批判し、もっと多様で現実的な目標を設定する自然保護のあり方を提案する。「手つかずの自然こそ至高」という価値観が実現不可能な幻想であると、世界各地の実例から示していく。
■目次
・自然を「もとの姿に戻す」ことは可能か
・「手つかずの自然」を崇拝する文化の来歴
・「原始の森」という幻想
・再野生化で自然を増やせ
・温暖化による生物の移動を手伝う
・外来種を好きになる
・外来種の交じった生態系の利点
・生態系の回復か、設計か
・どこでだって自然保護はできる
・自然保護にこれから何をめざせばいいか
著者:エマ・マリス、岸由二、小宮繁
出版社:草思社
サイズ:四六
ページ数:334
発行年:2018.07