情報エネルギー化社会 現実空間の解体と速度が作り出す空間
都市への遠近法は、昔は純然たる静止空間の遠近法でとらえることができた。しかし交通手段が発達し、その速度が上がるにつれて、昔は田舎と呼ばれていたものが郊外になり、ついには新都心となっていく。速度が作り出す空間を現実空間として再構成しなければならなかったのだ。その速度が光の速度まで上がった時、空間と社会はどのように変わるのか?それが本書で縦横に語られているテーマだ。ポスト工業化社会に立ち現れた仮想現実空間の実相を解明。「光の速度」がもたらす情報化社会と、情報化社会の誕生の歴史、そして情報化がどのように人々の生活に波及するのかを中心に描く。2002年3月刊の第2版。
■目次
・第1章 メディアと現実
・第2章 情報によるクーデター
・第3章 縮小効果
・第4章 最終技術
・第5章 舞台装置の生贄
・第6章 超人から過剰活性人間へ
・第7章 新しい動力技術
・訳者あとがき
著者:ポール・ヴィリリオ・、土屋進
出版社:新評論
サイズ:四六
ページ数:234
発行年:2004.09
