エイジング・プレイス(地域居住)と高齢者住宅 日本とデンマークの実証的比較研究
本書では、「エイジング・イン・プレイス(地域居住)」という概念とそれを支える理論を整理しながら、アメリカ、イギリス、オランダ、デンマークの現状を紹介。その上で「住まいとケアの分離」によって独自の道を歩んだデンマークに着目し、日本・デンマーク両国の高齢者住宅住人へのインタビュー調査等によって、日本の課題を実証的に明らかにしていこうというのが、本書のねらいである。地域に開かれた自立型住宅づくり、在宅24時間ケアの整備、住宅での看取りなど、世界視野とエビデンスに基づく研究から、今なお施設依存の強い日本が忘れている重要な視角が見えてくる。
■目次
・第1章 エイジング・イン・プレイスとは
エイジング・イン・プレイス(地域居住)が生まれるまで
エイジング・イン・プレイス(地域居住)とは何か
地域居住と高齢者住宅
・第2章 「住まいとケアの分離」理論
デンマークにおける「住まいとケアの分離」
ロートンの理論
ホーベンの理論
ステア(階段)・モデルとステイ(居住継続)モデル
「住まいとケアの分離」の先にあるもの
・第3章 地域居住に向けての各国の取り組み
アメリカにおける取り組み
イギリスにおける取り組み
オランダにおける取り組み
・第4章 デンマークにおける地域居住と高齢者住宅
デンマークにおける地域居住
地域資源の実態
・第5章 日本における地域居住と高齢者住宅
地域居住に向けて-高齢者ケアの動向
地域居住に向けて-高齢者住宅の動向
日本の課題
著者:松岡洋子
出版社:新評論
サイズ:A5
ページ数:358
発行年:2011.07
