無窓
白井晟一が生前に唯一発表した貴重なエッセイ集。伝統論争に大きな視座を与えた「縄文的なるもの」をはじめ、建築と美にまつわる論考全43編を収録。ながらく入手困難だった名著がここに復刊。
■目次
・無窓無塵
秋の宮村役場/おもいで/試作小住宅/地方の建築/K邸とその書屋について
煥乎堂について/原爆堂について/親和銀行本店/サンタ・キアラ館
親和銀行本店 懐霄館/無窓無塵/伝統の新しい危険/建築家は二の足を踏む
建築は誰のものか/華道と建築 日本建築の伝統
・天壇
天壇/中国の石仏/縄文的なるもの/豆腐/めし/待庵の二畳/仏教と伽藍
・芸
白磁の壷/硯/東洋のパルテノン/めがね/土の造型/幻の花
思案の空間/箸/京都/芸/古くなった言葉
・発心
発心/カルロ・スカルパ特輯に寄せて/高田博厚/画蟲斎回顧/緒
日本にいた私の知らないブルーノ・タウトについて/ガウディの聖堂
書について/伊都内親王願文/骨董について
・初出一覧
・「白井晟一の初心と鍛錬」(解説:松山巌)
著者:白井晟一
出版社:晶文社
サイズ:四六
ページ数:285
発行年:2010.09
