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増補版 戦争と建築

セール価格 2,640円(税込)

この不穏な時代、建築と都市はどこへ向かうのか。そもそも、これらは戦争といかにかかわってきたのだろう。建築は常に戦争に巻き込まれてきた。ならば、破壊と再生・防御の歴史を見つめ直すことは、建築のまだ見ぬ可能性につながるはずだ。

ルネサンス要塞建築のデザイン。知恵を絞った第二次世界大戦下の建物偽装例。震災と空襲をへた東京の変貌。戦争による技術革新と、B・フラーやイームズ夫妻の関係。街頭の監視カメラと防犯事情に、オウム施設と朝鮮半島非武装地帯。そして、NYグランド・ゼロの開発・・。

2003年に刊行され大きな話題を呼んだ1冊に、ウクライナ侵攻と9・11の受容についての新たな書き下ろし2篇を加えた増補版。

■目次

一章 戦時下の都市

 前線都市、防空都市

二章 戦争とデザイン

 直線か、曲線か 伊東忠太と岸田日出刀を中心に

 空からのまなざし 視覚的無意識としての近代都市

 技術の母としての戦争 フラーとイームズ

三章 日常におけるサバイバル

 サバイバルのための東京リサイクル

 反フラット建築論に抗して

 再発見されたエレクトリック・ラビリンス

四章 テロリズムと恐怖の空間

 セキュリティ戦争の都市

 9・11がもたらしたもの ミノル・ヤマサキの嘆き

 忘却しないために リベスキンドと希望の建築

増補

 9/11メモリアル・ミュージアム 圧倒的な不在と膨大な情報を見る

 ロシアのウクライナ侵攻を受けて、建築に何が可能か

 アンバランスな時代の二一世紀型戦争

 増補版あとがき 恐怖にとりつかれた都市

著者:五十嵐太郎

出版社:晶文社

サイズ:A5

ページ数:280

発行年:2022.07