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フェミニスト・シティ

セール価格 2,200円(税込)

男性基準で計画された都市で、

女性たちはどう生きのびてきたか

なぜ、ベビーカーは交通機関に乗せづらいのか? 暗い夜道を避け、遠回りして家に帰らなければならないのはどうしてか? 女性が当たり前に感じてきたこれらの困難は、じつは男性中心の都市計画のせいかもしれません。

これからの都市は、男だけでなくあらゆるジェンダーに向けて作られなければならない。

近代都市は男性による男性のための計画によって形作られてきた。多くの公共スペースは女性のために設計されておらず、母親、労働者、介護者として生活する女性たちに不自由を強いてきた。ヨーロッパでは街を歩くだけで売春婦と思われた時代があり、現代においても危険な夜道は解決されない問題として残っている。フェミニズムを建築的に展開させた本書が、世界を作り出す新しい力(パワー)になるだろう。

■目次

イントロダクション:男の街、女は厄介者

都市について書いているのは誰か?、自由と恐怖

フェミニズム地理学について

一章:母の街

フラヌーズ、パブリックなからだ、女性の場所

都市という難所、母親業のジェントリフィケーション

性差別のない街とは

二章:友達の街

友情に生きる、ガールズ・タウン、友情と自由

クィア女性の空間、死ぬまで友達

三章:ひとりの街

パーソナルスペース、おひとりさま、ひとりでいる権利

公共空間の女、尾籠な話、女が場をもつこと

四章:街で声を上げること

都市への権利、安全をDIYする、アクティヴィズムにおけるジェンダー

アクティヴィストの旅、行動が教えてくれるもの

五章:恐怖の街

恐怖心の正体、危険の地理、恐怖のコスト、押し戻す方法

女の大胆さ、交差性と暴力

あとがき:可能性の街

著者:レスリー・カーン、東辻賢治郎

出版社:晶文社

サイズ:四六

ページ数:282

発行年:2022.09